中学2年で学ぶ英文法は、中1で固めた土台の上に 「時間の広がり」「気持ちの深まり」「表現の幅」 を一気に加える段階です。過去・未来を言えるようになり、must / have to / may といった助動詞で気持ちを乗せられるようになり、不定詞や比較で文の情報量が大きく広がります。
この記事では中学英語総復習シリーズの 2 本目として、中2英文法の核心(過去形/未来形/助動詞/不定詞・動名詞/比較/文型拡張/周辺項目)を 1 記事で一気に復習します。中1と同じ「主語 + 動詞」の骨格の上に、何を足せるのかを見ていきましょう。
過去形と過去進行形 ― 「〜した」「〜していた」を表す
中1で学んだ現在形は「いつものこと」を表す形でした。中2ではまず、過去形 で「〜した」という過去の出来事を言えるようになります。
I play tennis.
私はテニスをする。
I played tennis yesterday.
私は昨日テニスをした。
1 文目は中1で学んだ現在形「私はテニスをする(習慣)」、2 文目は中2で学ぶ過去形「私は昨日テニスをした」。動詞の形が play → played に変わるだけで、時間が現在から過去に移動します。

be動詞の過去形 ― was / were
be動詞の過去形は was / were の 2 つだけ。主語に応じて使い分けます。
| 主語 | 現在形 | 過去形 |
|---|---|---|
| I | am | was |
| you / 複数(we, they) | are | were |
| 三人称単数(he / she / it) | is | was |
She was kind.
彼女は親切だった。
疑問文は Was she kind?、否定文は She was not kind.(短縮形 wasn't)。中1の be動詞と同じく「be を動かす/be + not」のルールがそのまま使えます。
一般動詞の過去形 ― +ed と不規則変化
一般動詞の過去形は 2 種類の作り方があります。
- 規則変化: 語尾に
-edを付ける … play → played、walk → walked、study → studied(y → i に変えて ed) - 不規則変化: 動詞ごとに形が違う … go → went、see → saw、come → came、eat → ate、have → had
主語が何でも過去形の動詞は同じ形です。三単現の -s は過去形では消えます(He played. で正しい。He playeds. は誤り)。
過去の疑問文・否定文では、中1で覚えた Do / Does の過去形 Did を使います。後ろの動詞は必ず原形に戻します。
Did you see the movie?
あなたはその映画を見ましたか?
- 疑問文:
Did you see the movie? - 否定文:
I did not (didn't) see the movie.
過去進行形 ― was/were + -ing
「〜していた(その時まさに進行中だった)」を表すときは、was / were + 動詞の -ing 形 を使います。中1の現在進行形(be + -ing)の be を過去形にしただけです。
I was studying English at nine.
私は9時に英語を勉強していた。
一般動詞の過去形は主語で変化しない。I played も He played も They played も同じ形。三単現の -s は過去形では消える(× He playeds)。疑問・否定では Did / didn't + 動詞の原形。
未来形 ― will と be going to で先の話をする
未来のことを言うには、2 つの言い方があります。will と be going to です。どちらも「〜するだろう/〜するつもりだ」という意味ですが、ニュアンスが少し違います。

will ― その場で決めた意思・予測
will は 動詞の前に置いて、後ろは必ず原形。主語によって形は変わりません(三単現の -s は付きません)。
I will call you tomorrow.
私は明日あなたに電話します。
- 肯定:
I will call you tomorrow. - 疑問:
Will you help me? - 否定:
I will not (won't) go.
will は「今この瞬間に決めた」「〜するだろう(予測)」のニュアンスを持ちます。電話中に「あ、その本、私が取ってきます → I'll get it.」のように、その場の意思決定 で使われる典型例です。
be going to ― 前から決まっていた予定
be going to は be動詞 + going to + 動詞の原形 の形で、「前から決めていた予定」「根拠のある予測」を表します。be動詞は主語に合わせて am / are / is を使い分けます。
I am going to visit my grandmother.
私は祖母を訪ねるつもりだ。
- 肯定:
I am going to visit my grandmother. - 疑問:
Are you going to study tonight? - 否定:
I am not going to go.
will と be going to の違い
| 表現 | ニュアンス | 使う場面 |
|---|---|---|
| will | その場で決めた意思・単なる予測 | 電話で「じゃあ、明日電話するね」 |
| be going to | 前から決まっていた予定・根拠ある予測 | 「来週おばあちゃんに会いに行く予定なんだ」 |
どちらも未来のことですが、「今決めた」のか「前から決まっていた」のかで使い分けます。
助動詞 ― must / have to / may / shall で気持ちを乗せる
中1で学んだ can(〜できる)に加えて、中2では 気持ちや状況を乗せる助動詞 がたくさん登場します。すべての助動詞に共通するルールは「後ろは必ず動詞の原形」です。

must ― 強い義務・確信
must は「〜しなければならない」という強い義務、または「〜に違いない」という強い推量を表します。
You must finish your homework.
あなたは宿題を終わらせなければならない。
- 肯定:
You must finish your homework. - 疑問:
Must I do this?(ただし口語ではDo I have to...?が一般的) - 否定:
You must not (mustn't) ...= 「〜してはいけない」(禁止)
have to ― 外的な義務
have to も「〜しなければならない」ですが、must より 外から課されている義務 のニュアンスが強く、日常会話ではこちらがよく使われます。
You have to wear a uniform.
あなたは制服を着なければならない。
- 肯定:
You have to wear a uniform. - 疑問:
Do you have to go?/Does he have to go?(一般動詞と同じ形で疑問・否定を作る) - 否定:
You don't have to ...= 「〜する必要はない」(不要)
must と have to は否定で意味が変わる。must not = 禁止「してはいけない」。don't have to = 不要「しなくていい」。日本語では同じ「〜しなくてよい」と訳しそうだが、ここは全く逆の意味になるので注意。
may ― 許可・推量
may は「〜してもよい(許可)」と「〜かもしれない(推量)」の 2 つの意味を持ちます。
It may rain tomorrow.
明日は雨が降るかもしれない。
- 許可:
May I come in?(入ってもいいですか?) - 推量:
It may rain tomorrow.(明日は雨が降るかもしれない)
shall ― 勧誘・申し出
shall は現代英語では Shall we...?(〜しませんか) と Shall I...?(〜しましょうか) の 2 つの形でほぼ限定的に使われます。
Shall we dance?
踊りませんか?
- 勧誘:
Shall we dance?(踊りませんか) - 申し出:
Shall I open the window?(窓を開けましょうか)
文型の拡張 ― SVC と SVOO
中1では SV(第1文型)/SVC(第2文型)/SVO(第3文型)を学びました。中2では SVC の範囲が広がり、さらに SVOO(第4文型) が新しく加わります。

SVC の拡張 ― look / sound / become / get など
中1では be動詞 + 形容詞(She is happy.)で主語の状態を表しました。中2では be動詞以外の動詞 でも SVC(主語 = 補語)の関係を作れることを学びます。
- look + 形容詞 = 〜に見える …
She looks tired. - sound + 形容詞 = 〜に聞こえる …
That sounds interesting. - become + 名詞 / 形容詞 = 〜になる …
He became a doctor. - get + 形容詞 = 〜になる(カジュアル) …
It's getting cold. - feel / taste / smell も仲間です …
I feel tired./It tastes good.
She looks happy.
彼女は幸せそうに見える。
She = happy の関係が成立するので SVC。動詞が be 以外でも、主語と補語をイコールで結ぶ構造です。
SVOO ― give / show / tell / buy など
SVOO は 動詞のあとに目的語が 2 つ並ぶ 文型で、「人 → 物」の順で配置します。「〜に〜を」と訳します。
- give + 人 + 物 = 人に物をあげる
- show + 人 + 物 = 人に物を見せる
- tell + 人 + 物 = 人に物を伝える
- buy + 人 + 物 = 人に物を買ってあげる
- teach / send / lend / ask なども仲間
I gave him a book.
私は彼に本をあげた。
him(人)と a book(物)の 2 つの目的語。1 つ目の O が間接目的語(誰に)、2 つ目の O(O2)が直接目的語(何を)になります。
不定詞と動名詞 ― 「〜すること」の表現を広げる
中2でもう一つの山場が 不定詞 と 動名詞 です。どちらも「〜すること」などの意味を作りますが、使い方と位置が違います。

不定詞(to + 動詞の原形)― 3 つの用法
不定詞は to + 動詞の原形 で 1 セットの表現を作ります。位置と意味によって 3 つの用法 に分かれます。
1. 名詞的用法(〜すること)
文の 目的語・主語・補語 など、名詞と同じ位置で使えます。want to / like to / begin to / hope to などの形で頻繁に登場します。
I want to play tennis.
私はテニスをしたい。
to play tennis(テニスをすること)が want の目的語 O になっています。
2. 形容詞的用法(〜するための/〜すべき)
名詞の直後 に置いて、その名詞を後ろから説明します。
I have a book to read.
私には読むための本がある。
to read(読むための)が名詞 book を後ろから修飾しています。「読むための本」という名詞句を作ります。
3. 副詞的用法(〜するために/〜して)
動詞や文全体を修飾して、目的・理由・結果 を表します。
I went to the library to study.
私は勉強するために図書館に行った。
to study(勉強するために)が動詞 went の目的を表す副詞の働きをしています。
動名詞(-ing)― もう一つの「〜すること」
動詞に -ing を付けると、「〜すること」を表す名詞 として使えます。これが動名詞です。
I enjoy playing tennis.
私はテニスをすることを楽しむ。
playing tennis(テニスをすること)が enjoy の目的語。不定詞の名詞的用法とほぼ同じ働きですが、動詞によって使い分け があります。
| 動詞のタイプ | 後ろに続く形 | 例 |
|---|---|---|
| 不定詞のみを取る | want / hope / decide / plan + to do | I want to go. |
| 動名詞のみを取る | enjoy / finish / stop / give up + doing | I enjoy playing. |
| どちらも取れる | like / start / begin / love + to do / doing | I like to read. / I like reading. |
不定詞は 「to + 動詞の原形」 で 1 セット。位置で用法を見分ける ― 動詞の後ろ(名詞的)/名詞の後ろ(形容詞的)/動詞や文を修飾(副詞的)。動名詞は -ing 形で主に動詞の目的語として使う。
比較 ― 比較級・最上級・as...as の 3 パターン
中2で最も新しい概念が 比較表現 です。2 つのものを比べる、3 つ以上の中から 1 番を選ぶ、同じくらいだと言う ― この 3 パターンをマスターしましょう。

比較級 ― 「〜より…だ」
2 つのものを比べて「A は B より…だ」と言うときは 比較級 + than の形を使います。形容詞・副詞の形が変わります。
- 短い形容詞 → 語尾に
-er… tall → taller、fast → faster、big → bigger(子音重ね) - 長い形容詞(3 音節以上など) → 前に
more… beautiful → more beautiful、interesting → more interesting
Tom is taller than Mike.
トムはマイクより背が高い。
最上級 ― 「最も…だ」
3 つ以上の中で「最も…だ」と言うときは the + 最上級 の形を使います。
- 短い形容詞 → 語尾に
-est… tall → tallest、high → highest - 長い形容詞 → 前に
most… beautiful → most beautiful
最上級には 必ず the を付ける のがポイントです(副詞の場合は省略可)。
Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.
富士山は日本で最も高い山だ。
同等比較 ― 「〜と同じくらい…」
2 つのものが同じ程度だと言うときは as + 形容詞の原級 + as の形を使います。形容詞はそのままの形(原級)。
She is as tall as her brother.
彼女は兄と同じくらい背が高い。
否定にすると not as ... as で「〜ほど…ではない」という意味になります(I'm not as tall as my brother. = 「私は兄ほど背が高くない」)。
不規則変化に要注意
一部の形容詞・副詞は不規則に変化します。よく使う語は暗記必須です。
| 原級 | 比較級 | 最上級 |
|---|---|---|
| good / well | better | best |
| bad / badly | worse | worst |
| many / much | more | most |
| little | less | least |
中2で押さえたい周辺項目 ― There is / 接続詞
There is / There are ― 「〜がある/いる」
「〜がある/いる」と存在を伝えるときは There is / There are の構文を使います。
- 単数主語 →
There is ...(短縮There's) - 複数主語 →
There are ...
There are three books on the desk.
机の上に3冊の本がある。
主語は is / are の 後ろ に来るのが特徴です。文頭の There は「そこに」という意味ではなく、文を導く 誘導副詞(形だけの主語)として機能します。
接続詞 ― 文と文をつなぐ語
2 つの文をつないで 1 つの文にするのが 接続詞 です。中2で覚えるべき主要な接続詞は 4 つ。
| 接続詞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| when | 〜するとき | When I was a child, I played soccer. |
| if | もし〜なら | If it rains tomorrow, I will stay home. |
| because | 〜なので | I stayed home because it rained. |
| that | 〜ということ | I think that he is kind.(that は省略可) |
When I was a child, I played soccer.
子供のころ、私はサッカーをしていた。
従属節(接続詞から始まる部分)が文の前にあるときはコンマ , で区切り、後ろにあるときはコンマ不要です。
よくある誤用例
誤用 1: 不規則動詞を規則変化させる
go の過去形は went(不規則)。不規則動詞は一つずつ覚えるしかありません。go / see / come / eat / take / make / have などが代表例。
誤用 2: did / didn't の後ろを過去形にする
did / didn't はすでに過去を引き受けているので、後ろの動詞は 原形 に戻します。正しくは She didn't come home.
誤用 3: 助動詞の後ろに to を付ける
can / will / must / may / should などの助動詞の後ろは 必ず原形。to は不要です。ただし have to と be going to は「to + 原形」の形を取る特殊な助動詞句なので注意。
誤用 4: 比較級を二重に強調する
比較級は -er と more のどちらか一方 だけ。tall は短い形容詞なので taller が正しい形です。more beautiful のように、長い形容詞には more を使います。
誤用 5: There is / are の単複ミス
主語が複数(three books)なので There are が正しい形。is / are は 後ろの主語の数 に合わせます。
- 助動詞(will / can / must / may / should)の後ろは必ず動詞の原形
- did / didn't + 原形 で過去の疑問・否定。過去形にしない
- must not = 禁止、don't have to = 不要。否定で意味が真逆になる
- 比較級は -er と more の二重掛けは不可。どちらか一方だけ
まとめ
- 過去形 = 「〜した」を表す。be動詞は was/were、一般動詞は +ed / 不規則
- 未来形 = will(その場で決めた)と be going to(前から決まっていた)
- 助動詞 = must / have to / may / shall で気持ちや状況を乗せる。後ろは必ず原形
- SVC 拡張・SVOO = look / become / give / tell など、新しい文型パターン
- 不定詞(to + 原形)3 用法 と 動名詞(-ing) で「〜すること」の表現が広がる
- 比較 = 比較級(-er / more)・最上級(-est / most)・as...as の 3 パターン
中2の文は、動詞の形と助動詞の組み合わせを見るだけで、時間・気持ち・関係性のすべてが読み取れます。この引き出しが増えることで、言える・読める英語が一気に広がります。
次回は 中学英語総復習(3年) で、現在完了・関係代名詞・分詞・受動態など、一段階上の英文表現を整理します。
